〜 過去顧客の掘り起こしにより、売上・利益率を回復 〜

経営悪化の背景

  • 創業から続く老舗の防水・外壁塗装業
  • 現社長が先代から事業を引き継ぎ経営を継続
  • 状況は以下の通り:
    ① 赤字とわずかな黒字を繰り返す経営
    ② 運転資金の借入が増加し、負債が膨大に
    ③ 返済の目処が立たない状態
  • 主な経営悪化の要因:
    ゼネコン下請け中心の受注
     → 低単価で利益が出にくい
    公共工事主体(約7割)
     → 繁忙期と閑散期の差が極端
       ・閑散期は赤字
       ・繁忙期は外注増加 → 利益率が低下

改善に向けた取り組み

  • 過去の受注データを徹底的に分析
  • 工事の多くがゼネコン下請け → 収益構造が脆弱
  • 安定受注を目指し、過去顧客の掘り起こしを実施
    ① 15年前まで遡り、数千件の工事顧客をリスト化
    ② 防水工事の保証期間(10年)を活用、再訪問を実施③ 結果として、過去顧客からの受注が大幅に増加
    ・直受け(元請け)工事の比率が上昇
     ・売上アップ+利益率向上

成果

  • 財務内容が大幅に改善
  • 経営者は引退し、幹部社員による共同経営体制へ移行
  • 現在も安定経営が継続中