〜 人材投入と、社長の“任せる覚悟” 〜
経営悪化の背景
- 前社長の急逝をきっかけに後継者が経営を引き継いだP社
- 売上の伸び悩みと売掛金の不良化により、慢性的な資金繰り難
- 社員はルーティン化した営業と形骸化した業務に甘んじ、回収意識も希薄。
- 結果として借入に頼る資金調達が常態化し、返済のための借入を繰り返す「融資依存体質」。
- 経営管理の仕組みは導入されたものの、肝心の“人”が機能せず
- 社長は出口の見えない閉塞感に苦しむ
改善に向けた取り組み
- 転機は、同業界で実績を積んだ元幹部との出会い
- 徹底した事情聴取の末、彼に入社を打診。経験と情熱を買い、賭けに出た
- 彼はコンサルタントの姿勢に信を置き、身を預けた
- その後の展開は劇的で、新規開拓、価格設定、回収意識、すべてにおいて非の打ちどころのない働きぶりを見せ、1年で売上は大きく伸長
- さらに彼の影響を受け、古参・若手を問わず社内に変化の波が広がり始めた
- 3年後には売上が倍増。彼が信頼する人物を招き、さらなる好循環
成果
- 人的投資が奏功し、売上は2倍に、収益も大幅に向上
- これにより賞与制度に考課査定が導入され、評価と報酬の連動が実現
- 社内には緊張感と期待感が生まれ、さらなる成長への自発的な行動も促進
再建成功の本質
経営とは数字ではなく、“人”によってつくられるもの。
この再建物語は、「変革の本質は人にある」という、シンプルで力強い真理を体現している。