戦後まもなく創業。
事業はビルの空調管工事、衛生管工事である。
高度成長の波と共に成長し、低成長時代を経て不景気風と共に衰退して今日に至る。
格別の投資もなく経営状態は自然に規模縮小し、収益の発生能力も縮小してきた。
反面、売上高の3割程度の借金であり借入高は問題が無い。
但し、公共工事の減少、建築工事の減少と共に受注価格が下がり、利益の出にくい環境に追い込まれ、CFの範囲での返済にも困窮するようになった。
現状を放置するならば、急激な倒産は免れても、自然廃業に追い込まれる可能性が出てきた。要因は、受注確保の不足である。
①再建計画の作成による、返済のリスケジュール
②受注構造の改善
③経費の削減(経営者給与の削減、その他諸経費の削減)
④利益確保の為の管理システムの構築
⑤毎月の徹底した損益、資金分析、資金繰り、営業実績管理
上記を経営方針として、再建がスタートとした。
再建の中核は、受注構造の改善にある。高額な公共工事を避けて、中規模以下の利益率の高い工事受注を請負い、短期間の工事で数をこなす。
更に利益率が最も高い営繕工事の受注を増加し、一層の利益増加を図る。
再建を開始して3年。
利益率の高い中規模以下の工事量を確保し、更には意識的に営繕工事を数多く手がけた結果、経常赤字から黒字に転化した。
今後は、更に受注構造の改革を進め、利益拡大を図る過程にある。
尚、長期借入のリスケジュールにかかわらず、短期の工事については、工事引当の借入を起こし、資金繰りも安定している。
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