全てはドラマのように。

再建物語2

1.プロローグ

P社は、建築資材の卸売業である。社長は、いつも浮かない顔をしていた。

前社長が亡くなり、後継者が社長を引き継いで5年、業績はいつも採算ラインを低迷していた。

売上が伸びない、売掛倒れが多い。

社員は機械的な販売業務に終始し、回収に無頓着である。

 

コンサルとして経営管理の仕組みは作った。管理により経営は安定軌道を辿ってはいた。しかし、回収が滞りがちであり、不良売掛金の回収が進まない。

借入による資金手当。その結果、借入金が膠着、返済の為の借入が常態化している。

 

出来ないことを雄弁にまくし立てる幹部社員、外の世界を知らないルートセールスの営業マン。

 

この先どうなるのか、先の見えない経営状態に苛立ち、悩みは尽きない。この時期、人の重要性、人材の飢餓感を痛感していた時期である。

2.出会いの始まり

そんな春のある日、ひとりの初老の男と出会った。

同業界N社の元幹部である。深い事情聴取後、よくよく話し合いの末、P社に入社を打診した。

危険な賭でもあった。

本人は熟慮の末、入社を承諾した。

聞けば、当社のコンサル業を信頼しての事だという。要は、身を預けたのである。


ドラマはここから始まった。

 

尋常ではない開発への意気込み、販売後の徹底した回収。


採算性を常に意識した価格設定。

見事なまでの販売姿勢である。売上は1年経過後、大きく伸びた。人材投資の成功の瞬間であった。

3.社員の変化

それまで冷ややかな眼差しで新入社員を眺めていた幹部社員は、言い訳、弁解の余地を失っていった。

無から新たな顧客を獲得してくる意気込みに圧倒されたのである。

 

古参社員、若い社員も徐々に変わっていった。

 

それから3年、売上はになった。

初老の社員が更にこれと思う社員を連れて来たのである。

 

更に売上が昂進する。これには、既存社員も黙って見過ごすことは出来ない。

男の意気込みに触発されて、自らも動き始めたのである。

4.人がもたらす経営の変化

経営は数字だけで成り立っているものではない。

その数字をつくるのは人である。

 

経営管理論、社員教育、人事考課、マーケティング論等、経営改善の手法は尽きない。

 

然し、その根本にあるのは、いつの世、いつの時代も”人”である。この度は、人材確保に、P社の経営革新の要因を見いだした次第である。

5.その後のP社

売上の倍増は必然的に収益の向上を伴う。

 

その結果、賞与の人事考課査定が可能となった。

 

収益増加と人事考課は相乗効果を発揮し、社内は更なる売上増加への期待と、緊張感にみなぎっている。

再建物語1
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