07.米穀卸売業  L社

新規開発による再生

(1) 経営悪化の要因

関西の米穀卸売企業である。

戦後の食管法が崩れ、米穀販売が自由化の時代を迎え、卸売業者間の競争も激化していた。

当社は戦後の統制販売の色彩を色濃く残し、小売り販売主体の事業が中心であった。年々、自由化の波と共に、販売量が減少し、売上高は下降状態であった。

 

放置すれば、経営は危機的な状況を迎えることが推測された。

(2)取り組みの内容

①中長期計画の策定


②採算ベースを目指した販売計画


③販売計画の中核は、新規開発計画


④新規開発計画を構成するシステムの構築


⑤開発システムを実行に移すについての同行訪問

 

上記項目をブレイクダウンして、実際の末端実需の飲食業者を開発した。

開発の手前では、綿密な市場の調査、販売場面を想定したロールプレーイング演習等を重ねた。

その後、営業マンと同行し、現場での指導を重ね、その成果を毎月チェックした。

(3) 成果

新規開発を開始して4年。

新規顧客のみの売上高は年間60億を超えた。

収支は大幅に改善され、第一次経営改善の成果が現れた。

その後、業界環境変化の波に乗り、競合ライバルと合併し、関西圏では上位の卸として君臨している。

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