事業拡大による設備投資の拡大、借入増加、売上の伸び悩み、原価管理の不徹底、により収支は不安定な状態が続いた。
その結果、不足資金にあえぎ、借入が増大するも、返済には大幅に原資(CF)が不足していた。
更に、同族経営のため、多数の親族が社員として在籍し、これも生産性低下の要因となっていた。
このままの状態が続けば、経営は早晩行き詰まることが想定された。
①再建計画の作成による、返済のリスケジュール
②親族社員の整理
③経費の削減(経営者給与の削減、その他諸経費の削減)
④新規顧客の開発、既存顧客の深耕開拓
⑤利益確保の為の原価管理の徹底
⑥毎月の徹底した損益、資金分析、資金繰り、営業実績管理
上記を経営方針として、再建がスタートとした。
再建の中核は、原価管理にある。労務費の減額、材料費の点検、工場経費の削減、製品ロスの管理、その為には、原価管理の仕組みを作ることにあった。
再建を開始して3年。
工場原価削減が効を奏し利益が確保出来るようになった。
トン当たりの原価、売価の設定により、売上高変動により原価のあるべき姿、利益の変動が可視化され、経営状態が明確になった。
それと共に、売上高が徐々に伸びてきた。
現状は収支、資金繰り共に安定している。
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